高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)は文部科学省が主催する公的試験です。
この試験に合格すると、様々な理由で高等学校を卒業できなかった人でも「高卒程度認定資格」を得ることが出来ます。つまり高等学校卒業者と同等以上の学力があると認定されます。この高卒認定試験は高校とは違い短期間で資格を取得することが出来ます。
高卒認定試験は1年に2回あるため1度に全て合格する必要はありません。
対策次第で1年以内の合格を十分目指せます。
高卒認定試験は、毎年8月と11月の年2回、文部科学省が実施する試験です。8月の試験は同月初旬の2日間、11月の試験は11月の第3土曜日と日曜日となります。試験会場は、各都道府県に1か所ずつ設けられます。
高卒認定試験に合格すると、大学や短期大学、専門学校に進学することができます。企業や自治体への就職の際には、高校卒業と同等とみなされます。
一度合格した科目は一生有効ですので、2回目の受験では合格科目となり試験を免除されます。
高卒認定試験は記述式ではなくマークシート方式です。苦手科目でも、基礎的な学習がしっかりと身についていれば十分合格点が狙えます!
高卒認定試験は、受験年度の3月31日までに満16歳以上(高校1年生と同じ年齢)になる人であれば、高校を中退された方、高校には進学していない方、外国籍の方など、誰でも受験することができます。全日制高校、定時制高校、通信制高校に在籍している高校生も受験できます。海外の高校を卒業したが、日本の大学の入学資格がないという方も活用されています。
高卒認定試験合格に必要な科目は8科目です。
国語、数学、英語より各1科目、世界史は世界史Aまたは世界史Bのいずれか1科目、地理歴史は日本史A、日本史B、地理A、地理Bの中から1科目、公民は現代社会1科目か政治・経済と倫理のセット1科目のいずれか、理科は科学と人間生活1科目と物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎の「基礎のつく科目」の中から1科目の計2科目の合計8科目となります。
ただ、理科の科目で、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎の「基礎のつく科目」の中から2科目を選ぶこともできます。この場合は合計9科目となります。
高卒認定試験の日程や手続き期間は文部科学省のホームページで確認できます。
願書はお住いの各都道府県の教育委員会で入手できます。このほか、パソコンやスマホ、タブレットPC、携帯電話、固定電話から願書を請求することもできます。詳しい方法は文部科学省のホームーページでご確認下さい。
文部科学省ホームページURL http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
一度合格した科目が免除されるのはもちろん、高校の在学時の単位の取得状況によって高卒認定試験科目に該当する科目の免除を受けられる場合があります。免除科目があるか確認した方がよい人は下記の人。
①高校で1年でも進級した人
②高等専門学校で1年でも進級した人
③知識及び技能に関する審査(技能審査)に合格している人
④高卒認定試験または大学入学資格検定で一部科目に合格している人
です。
※①②の方は学校で単位修得証明書を発行する必要があります。
受験案内にある単位修得証明書の様式に高校または高等専門学校で科目名や修得単位数などを記入してもらいましょう。この証明書は2通もらいましょう。1通が高卒認定試験出願用、もう1通は内容を確認するために入手します。
高卒認定試験の受験案内で証明書に記載されている科目名と修得単位数を確認します。
免除に必要な単位数を満たしていれば、出願時に免除科目があると願書に記入するとともに、単位修得証明書を添えて出願します。
また、技能審査に合格している人は、免除になる科目と検定の級を確認しましょう。
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