みなさん、こんにちは。
クリアカで英文法を担当しているけんとです。
前回のブログ後にLINE@から質問をいただいたので、共有をしたいと思います。
「動名詞と不定詞は逆のイメージと考えれば良いですか?」
前回のブログでは動名詞のみの解説になりましたが、まさしくその通りです。不定詞は(すご〜く前向き、ポジティブ君)動名詞(すご〜く暗い、ネガティブ君)と整理し、逆のイメージです。
他にも「動名詞、定期試験の範囲だったので参考になりました。」「私立問題を扱ってほしいです。」などの声をいただきました。読者さまの声を反映したブログにしていきたいと考えているので意見がある方は、ぜひお願い致します。
今日の問題は読者さんから要望のあった私立一般入試問題からの一題です!
では、今日の英文法
★★★★ 早稲田大学編
問. (A)~(E)中から文法的に誤っているものがある場合は選び、全て正しい場合は(F)と書きなさい。
(A)A lack of stable income (B)was a problem (C)which Lucy was confronted (D)when she thought of (E)becoming an actress.
昨年の早稲田大学法学部過去問から、文法的誤りを指摘するという問題を選んでみました。
受験生も口を揃えて苦手という正誤問題、、、
しかし多くの人が苦手という問題だからこそ、差がつく問題でもあります。
今日は正誤問題の解き方から説明をしていきますので、ぜひ学びの場にしていただければと思います。
正誤問題の種類
まず正誤問題には2種類あり、最初にその2パターンを理解しましょう。
①構文把握力を必要とする、構文先行型
②単語、熟語知識を必要とする、語彙型
この2種類です。
正誤問題を解く際は、最初に構文先行型と考え検討、そしてそこでミスを発見することができなければ語彙型を検討します。
※文脈を考える必要のある(③文脈型)問題は国立だと出題されますが、割合はとても少ないです。東京大学は毎年出題します。まずこのブログを読んでいる皆さんは、①構文先行型②語彙型の問題を攻略できるようにしてください。
では、解き方をさらに深めていきたいと思います。
①構文先行型 解き方
動詞(V)に注目をする
これを徹底してください。
次に以下の順番で検討していきます。
①-1:3単元のS & 時制にミスはないか?
例:(A)He (B)speak (C)English yesterday.
この場合だと文末yesterdayに対応して、(B)speak→spokeと訂正する必要があります。
①-2:受動 or 仮定法の公式にミスはないか?
ここで受動態と仮定法の公式について、復習をしましょう。
受動態:be +過去分詞
仮定法:If S 過去形, S would 原型. If S had+過去分詞, S would have+過去分詞.)
では以下の問題を考えてみましょう。
例:(A)If I (B)am a bird , (C)I (D)would fly (E)to you.
構文をとり1→2と検討をしていくと、仮定法であることに気が付けますね。
(B)am a bird →were a bird に直すことができれば正解です。
受動 or 仮定法に関する問題は頻出です。
「受動または仮定法ではないか?」と疑いをかけながら問題に取り組んでみてください。
①-3:動詞の語法にミスはないか?
例:(A)He (B)spoke her (C)yesterday.
speakは原則自動詞、他動詞のときに目的語に言語をとることができます。
中学生のときに「I can speak English.」を最初にならうので、speak=他動詞用法!と思い込んでいる人がいますが、原則自動詞なので要注意です。
つまり、spoke her →spoke to her (彼女に話かける)に訂正すれば正解ですね。
構文先行型の場合は、以上3つを順番に検討してください。
ここまで検討をしてミスがないと判断した場合は、②を検討します。
②語彙型 解き方
②-1 : 単数、複数形のミスはないか?
例:(A)He (B)gave her (C)advices (D)yesterday.
advice「助言」は、数えられない名詞です。つまり複数を表すsは不要ということになります。advices→adviceに訂正できれば正解です。
②-2 : 熟語表現にミスはないか?
例:(A)He (B)went fishing (C)in spite (D)raining.
in spite of 「~にもかかわらず」という熟語です。
(C)in spite →(C)in spite of に直せれば正解ですね。
この手順で検討をすることで、語彙型問題の大方は攻略できます。
では今日の早稲田大学の問題はどうか?
順番に検討していきましょう。
構文をとり動詞に注目をすると(B)was (C)was confronted (D)thoughtの3つあります。
以下を検討していきます。
①-1:3単元のS & 時制にミスはないか?
時制は過去形で一致しているので問題ありません。
①-2:受動 or 仮定法の公式にミスはないか?
(C)was confronted というbe + 過去分詞という形になっていますが、公式通りです。
これでだ間違いと決めることはできませんね。
①-3:動詞の語法にミスはないか?
ここで気付けるかどうか今回のポイントでした。
confrontという動詞の語法ついて、頻出順にまとめます。
★★★:人 confront 問題「人が問題に立ち向かう」
★★:人 be confronted with 問題 「人が問題に直面する」
★:問題 confront 人「問題が人に直面する」
今日の問題をみると「Lucy was confronted….」
「人 be confronted ....」の形を問われていることに気付くことができます。
「 a problem which Lucy was confronted with 」という形に訂正できれば正解です。
つまり答えは、(C)ということになります。
今日の問題は前回より難易度が高いです。根拠を持ち正解できたという人は自信をもってくださいね。
※今日の復習
正誤問題の種類と解き方
①構文把握力を必要とする、構文先行型
→3単元のS & 時制にミスはないか?
→受動 or 仮定法の公式にミスはないか?
→動詞の語法にミスはないか?
②単語、熟語知識を必要とする、語彙型
→単数、複数形のミスはないか?
→熟語表現にミスはないか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
感想や質問、この単元を扱ってほしいなどあればぼくのLINE@まで直接ご連絡をお願いいたします。
ではまた次回お会いしましょう!