こんばんは。
学習指導塾Creative Academy(クリエイティブアカデミー)の文系講師、木曜日担当の中原です。
遅れてしまい申し訳ございません。
さて、早速今回のテーマである『真似ることの大切さ』について、お話をしていきたいと思います。
皆さんは、賢い人とそうでない人の差を考えたことはあるでしょうか?
「自分は頭が悪いから勉強しても無駄」
とか
「いいなー!あいつは賢くて―!」
皆さんはこういったセリフを無意識に口にしていませんか?
実はこういった発言は非常に危険で、
その発言が多ければ多いほど、自分が成長する機会を奪ってしまっているんです。
ちょっと今の段階ではいまいちピンと来ないと思うので少し具体的にお話していこうと思います。
前回の記事でもご紹介したとおり、私はずっと賢い人は元々賢いものだと本気で信じておりました。
自分は生まれつき頭が悪くて、勉強しても無駄だとも思っておりました。
ところが塾に通い始めて分かったことがあります。
それは
上位成績者の掲示板にランクインしているすべての人が血眼で勉強していたということです。
彼らは自習室に10時間近くこもって勉強していました。
私の信じていたことがとんだ言い訳であることに気づいたのです。
私は自分が頭が悪いことを棚に上げて、賢い人を妬んでいた事に気がつきました。
つまりそれは言い換えると
何もしてない私が、一生懸命努力をしている人を妬んでいた。
ということです。
今考えたらとんでもない事ですよね。
これこそお門違いというものです。
私の心ない「いいなー!あいつは賢くて!」
という言葉を私の周りの皆はどのように感じていたのか
何一つその人の努力やそれに伴う辛さや苦しさを知らず、結果だけを見て羨む私を当時の皆はなんと感じていたのか
今考えるとゾッとします。
しかし塾に通い始めて私はそう感じざるを得ませんでした。
「自分は頭が悪いから勉強しても無駄」
この発言は勉強をしたことのない人が発する無責任な言葉であることを痛感しました。
私は一体何を堂々と自慢していたのかと。
一生懸命努力をしている人の前で、努力もしたことがない自分が勉強を無駄と断定する愚かさを知りました。
以来、自分が勉強出来ないのは自分が勉強をしてないから当たり前だと思うようになれたのは、当時の私の小さな小さな進歩だと思います。
そして同じ苦労を知らない人間が同じステージに立てるわけはないのだと
腹をくくりました。
だから自分も賢い人が勉強しているだけ勉強して、彼らが苦しんでいる分だけ苦しんで、
彼らが使ってきた教材と同じ教材をひたすらやり込みました。
同じ分だけ勉強したら絶対に彼らに追いつけることを信じて、自分が目指す大学に一番近い人たちの行動を可能な限り真似てみたのです。
しかし、やはり慣れない勉強は大変でした。
私は辛く折れそうになりかけた時にこんな質問をしたことがあります。
「どうしてそんなに頑張れるの?」
と。
そしたらこんな答えが返ってきました
「受験生になると決めたのは自分だもの。自分のための受験なんだから、俺が頑張るのは当然でしょ?今の勉強の苦しさなんて、落ちる苦しさに比べたら屁でもないよ(苦笑)お前も自分で決めた受験なんでしょ?」と。
私はこの時、誰のための受験なのか、
どうして苦労しているのか、その認識を見誤っていることに気づきました。
自分が決めたことだから自分が頑張らなければいけない
私はそもそもこんな当たり前のことが理解できていなかったのです。
頭の良い彼らはものすごく当たり前のことを当たり前に理解していました。
以来一生懸命勉強をして、私はわずか5ヶ月という期間で文系3教科の偏差値38から66.5まで伸ばすことに成功しました。
しかし何も特別なことはしていません。
では何をしたのか。
それは
賢い人をただ一途に真似した。
ただそれだけです。
本当にそれだけなんです。
皆さんは「学ぶ」という言葉の語源をご存知でしょうか?
それは「真似る」です。
私の受験の起点は真似ることであり、それに尽きました。
私は真似ることが出来たから、彼らからたくさんのことを学べたのです。
真似ることが出来たから、他人や自分を否定することでは決して見られなかった世界をみることが出来ました。
学ぶことは真似ること。
真似ることは学ぶこと。
否定すればするほど、妬めば妬むほど
私たちは自分が成長する機会を奪ってしまっているんです。
なぜならそれは真似ること、つまり学ぶことを放棄するからに他ならないからです。
もし今あなたの周りに妬みたくなるような人がいるのであれば、
妬むのではなく、否定するのでもなく、
真似てみてください。
そうすることで私たちはたくさんのことを学び、そして成長していけるのだと思います。
はい、長くなりましたが今日はこれぐらいで。
ではまた来週お会いしましょう。
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