こんばんは!
理系講師の山口です!
今年もあと残り約9週間ですね。
もう今年が終わってしまいますよ!!!
受験生のみなさん、
年を越したらセンター試験はすぐです。
本当に時間がなくなってきましたね。
そろそろ焦りを感じてこないとかなりやばいです。
気を引き締めていってくださいo(`ω´ )o
この時期だからこそ勉強のスタイルを今一度見直してみたらどうでしょうか。
夜遅くまで勉強をして、お昼ごろまで寝てまた勉強を始めるという人
朝早くに起きて、夜は早くに寝るという人
個人個人たくさんの勉強のスタイルがあると思いますが
今日はタイトルにある通り、朝勉強のメリットデメリットをお話します。
まずメリットについてですが、並べてみると
1.睡眠の直接なので、脳内が整理されており、頭に入りやすい。
2.まわりの静寂が、最高の学習環境を提供してくれる。
3.適度な飢餓状態が、扁桃体を活性化させる。
4.時間制限があるために、締め切り効果を期待できる。
があります。
まず1つ目ですが、早朝の勉強は、起きかけなので、頭が整理された直後です。
睡眠中には、前日にインプットされた情報が、重要度によって取捨選択され、きれいに整理整頓されます。
脳が大切なものと判断した記憶は、海馬でより強固なものとなったり、側頭葉へ移されて長期記憶になります。一方で、不要と判断された記憶は、海馬から消去されます。
このようにして起きた直後というのは、海馬に、ある程度の空きができるため、記憶しやすいといえるのです。
よって時間が経つにつれて、夜に近づくほど、海馬は一杯になっていくので、記憶しづらくなるということになります。
次に2つ目です。
早朝の朝4時や5時といった早朝学習は、まわりがまだ寝静まっているために静寂に支配されています。これは日中では、決して味わえない時間帯ですよね。車の音もしない、しかも清澄な空気。この時間帯に勉強することは、当然、集中力を高めてくれます。
次に3つ目です。
早朝に行う勉強法は、大脳辺縁系にある扁桃体(へんとうたい)という部分を活性化します。
扁桃体とは、聞きなれない言葉かもしれませんが、要は感情や本能が起こる元で、人間の喜怒哀楽をつかさどっています。原始的な動物も、ここはよく発達しており、扁桃体があるために天敵を恐れたりして、命を守れるわけです。
人間においては天敵という概念はないかもしれませんが、そのかわり快・不快や好き・嫌いといったように、自分にとっての重要性をはかる尺度として使われます。子犬や赤ちゃんがかわいいと感じるのも、見慣れた友人に親近感を感じるのも扁桃体があるおかげです。いっぽうでネガティブな感情、たとえば嫌いな食べ物があるのも、まわりで騒音がするとうるさいと感じるのも扁桃体の機能です。
また試験前になると、緊迫感が出てきますよね。これも扁桃体が関係しています。扁桃体が活性化すると、すぐそばにある、「タツノオトシゴ」のように湾曲した海馬という部分が活性化します。海馬は記憶を担当しているので、扁桃体の活動が高まると、記憶力が高まることに。これが悪い方向に出ると、忘れたくても忘れられないフラッシュバックとなりますが、「適度な刺激」だと勉強に役立つのです。つまり「適度な緊張感」があると、隣の海馬が活性化して、集中力や記憶力が高まるわけですね。
さて早朝の勉強においては、ブドウ糖が不足しています。前日の夕食(あるいは夜食?)から何も食べていないのですから、体はプチ飢餓状態。そのため脳にはブドウ糖がやや不足しています。これが危機状態と判断され、扁桃体が活性化します。すると、お隣の海馬が活性化するわけです。この時間帯を活用しない手はありません。もちろん空腹時が有効なのですから、夕食前の時間帯を利用するのも手です。
最後に4つ目です。
早朝の勉強は、時間が限られています。これが心理学でいうところの「締め切り効果」を生み出します。中学や高校の中間・期末テストの前には、いつもよりもテスト勉強に集中できるものです。これは試験前ということもありますが、期限が限られているために扁桃体が活性化し、集中力ややる気が高まったと考えることもできます。朝は1時間程度、長くても2時間程度しか勉強できません。そこで最大限の集中力が発揮され、質の高い学習時間になるのです。
ただし時間制限を設ければ、このように集中力が最大化されるのですから、べつに朝早くでなくてもいいという考えかたもできます。昼や夜であっても、1時間だけ、あるいは2時間だけ勉強すると決める。
その時間を超えたら、どんなに中途半端でもストップする。そのように決めればいいだけです。
では逆にデメリットを考えていきましょう。
並べてみるとこうなります。
1.夜が遅いと睡眠時間が削られる。
2.睡眠時間が削られると、睡眠中の記憶の整理や定着に支障が出る。
3.日中に眠気が生じて、昼や夜の勉強効率が低下する。
4.体の健康を害して、かぜをひきやすくなる。
これらはを見てもらえると、単に朝早く起きるとよいのではなく
睡眠の質が大事なことがわかります。
前日の記憶の定着に必要な時間は脳科学では6時間と言われています。
ですので遅くまで起きて、朝早く起きるというのは記憶の定着ができておらず意味がありません。
また、睡眠時間が短いので昼間に眠くなってしまい、日中の勉強に支障がでてきます。
そして睡眠時間が短いとストレスになり、ストレスホルモンのコレチゾールが分泌されます。
このホルモンは生活習慣病を引き起こしやすくなるとともに
短期記憶から長期記憶に変換する役割を持つ海馬に悪影響を与えます。
睡眠を削ってまでの早朝勉強は、海馬の働きを低下させ、記憶力が鈍ってしまいます。
また、睡眠不足は免疫力を下げることにつながるので、風邪をひきやすくもさせるのです。
風邪をひいて勉強時間が削れるということになれば本末転倒ですよね。
このように朝勉強にはメリットとデメリットがあります。
一番重要なのは、しっかりと睡眠時間をとること。
もしこれができるのであれば、朝勉強をオススメします。
今回を機に自分の勉強スタイルを見直してみてくださいね!
最後までおつきあいありがとうございました^ - ^
それではまた。
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